少女たちに捧げる10のお題 ten poems for innocent girls


父上、母上、お許し下さい
至らぬ娘を許してください
あなた方の娘に生まれ
私はとても幸せでした


たくさんの迷惑をかけ
悲しませ 苦しめて
それでも私を愛してくれて
私を我が子と呼んでくれた
そのご恩は忘れません


父上、母上、お許し下さい
至らぬ娘を許してください
あなた方の娘に生まれ
私はとても幸せでした


期待に副えずに私は行きます
私は行かねばならぬのです
大切なものを全て捨て
私は行かねばならぬのです


父上、母上、お許し下さい
至らぬ娘を許してください
あなた方の娘に生まれ
私はとても幸せでした



父上、母上、お元気で
私はとても幸せでした。



―2XXX年 詩集最後に書かれた言葉より抜粋―





「ロリータの詩集」





白い扉を開けて
広がる小さな楽園

物言わぬ石柱が静かにそびえ
暖かな陽射しが朝露を照らす

編みかけの花冠が風になびいた

ここは私たちの楽園
私たちだけの
秘密の花園


「少女領域」





スカートの裾ひるがえし
野道をかける一つの影
涙をこぼす アリスが走る
ほどけるリボンも気にしない

野道の脇から現れたのは
ウサギの皮を被ったオオカミ
泣いてるアリスを見つけると
ニヤリと笑い 舌なめずり

「もしもしお嬢さん、ご機嫌いかが?」
差し伸べた手で 抱きしめて
そして顔をしかめたオオカミは
アリス放って 冷たく言った
「坊ちゃんには用がないんだ。」

河のほとりへアリスは走る
少年アリスはひたすら走る
スカートの裾ひるがえし
こぼれる涙も気にしない
ほどけるリボンも気にしない

そしてほとりへ着いたアリスは
水辺に映った自分の姿を
見てはワンワン泣くのであった。
キレイな顔をゆがませて
涙こぼして泣くのであった



男がスカートをはいてなにが悪い!!




「あの河のほとりで」
―走れ、少年アリス―





そっと耳にささやいた
あなたの言葉が嬉しくて

私は野に咲く花になる

「早乙女」






四葉のクローバーを集めて

ありったけの幸せを、君に、

シロツメクサで冠を編んで

ありったけの幸せを、君に。



自分の幸せを祈れないから

君の幸せを祈ろう

君の幸せは、私の

幸せになるのだから




朝もやの中 花畑で

ありったけの幸せを

君の為に集めるから

ありったけの

ありったけの幸せを

どうか 君に。




「朝露のシロツメクサ 」



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