葬列を見た十のお題 ten title when saw the funeral procession


夏の終焉を告げる雨
強く、強く
闇の濃さ
地面蹴る飛沫の冷たさ 強く、強く
雨音と比例する
河の流れの目まぐるしさ
渦を巻き
口を開け
呑み込む闇の仄暗さ
暗澹の底で宴が始まる
贄を祭る葬祭の宴が…

僕らの小さな友達
思いと思いの間に挟まれて
悲鳴すら上げられず
彼、死んでしまった
僕らは初めての友達
いつしか骨は土に帰り
彫ったはずの名前も忘れ
彼、死んでしまったのに
思い出すのは日射し
吹き抜ける風 長い影
戻らない日々
彼、死んでしまったのに
「友達が死んだ日」

重い空気が渦巻く夏
昨日、私は死にました
怪奇が月を飲んだ夜
水辺が私の死の舞台
白いボートは私の柩
青い薔薇を胸に抱き
昨日、私は死にました
快気に月が歪む夜
想いが空気を飲み込んで
昨日、私は死にました
水辺が私の詩の舞台
昨日、私は死にました
腐った薔薇が水に浮き
そして、私は逝きました
「手放した天国への切符」

君の棺を飾るのは
なんて鮮やかな黄色
そんな日を想像して笑った
あれは遠い日
ねえ 君
叶わないと知りながら
望んだものは何だったの
「私が死ぬときは棺を向日葵で飾ってね」
本当は
何を
「さようなら」
僕は君の望みを何も知らず
これが僕の餞
「向日葵を棺に納めて 」

君の真実
君の嘘
君の微笑
君の涙
箱に詰め込み
壺に押し込め
残骸は全て海に還した
「君のコトが、大好きだったよ」
それでも君の温もりが
未だに私を捕らえたままで
欠片を集め繋げては
失ったものに涙する
君の夢
君の絶望
君の言葉
君の喜び
君のことが好きだったよ
さよなら
さよなら
『君のことが、大好きだったよ』
「君は死んでしまったのに」