あかく染まる十の詩 ten poems that dye in red


電柱の影に隠された
君の言葉
手向けられた花束
ありがとう
さよなら



『夕暮れ、電柱の影に』





「ロリータの詩集」

それは何処へいったのだろうか

小さな本に閉じこめられて

炎の中でかき消えた

君の言葉





太陽の宮殿
棲むは烏の王様
視線の先には銀色の
月の海で兎が踊る

本当はそこに行きたいのでしょう?
舞台を舞う兎に逢いに
自分の心押し殺し
ただただ
遠い海を見つめるのですね


金色の翼
輝きで濡らして




『烏の向かう先』





この想いは誰にも見せない

この左胸を焦がす炎の色は


どうか 夕日よ

世界を染めて


この色が君を染めてしまわぬように


「心恋」





崩れかけた硝子の巨塔
赤い月が嘲笑って照らす
世界の最期。


『二人で全てを見届けよう。』
終焉を告げる鐘が鳴る
世界を染める
赤い閃光


硝子の破片が雨となって
降り注ぐ その刹那



僕の瞳に映ったのは
君の。




『そして君の、』




<<1-5 Home