口笛の行方 written by Suika

生きて 年を重ねるごとに
様々なことを学んでく、知っていく
素敵なことだよね。けれど何故?
心に咲いた大切なものが
何かを知るたびに めくれる気がする
花びらのような そのもろさに
時々 一人で泣きたくなる



生まれ変わったら
口笛になりたいな、なんて。
君の唇から生まれて
晴天間に吸い込まれる
 もしそうなったら嬉し過ぎるから
君のことを抱きしめて
 マイディア!って叫んじゃう


 ねえディア、君が夢見る幸せは
 どんな形を しているの?




様々なことを知っては忘れ
山を昇って降りていく
その間、泣いたり笑ったり
せわしなく動く。ツバメみたいね



そうして、疲れて、動けなくなって
最後に口笛となって
薫風の中へと消えられたら
それが私の 
最高の幸せ



『口笛の行方』



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